歯周病治療


歯をしっかりとみがけていないと、細菌(歯周病菌)が増え、プラーク(歯垢)が溜ります。その結果、歯ぐきが炎症を起こし、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)が深くなります。さらに歯ぐきの中で進行すると、歯を支える骨が溶け出し崩壊します。放っておくと歯が抜けてしまうことにつながる、恐ろしい病気です。痛みがなく進行するため、気づかないうちに重症化してしまうこともあります。一般的には20代、30代で発症し、40~50代以降に症状が現れることが多いです。また生活習慣においても歯周病のリスクとなってしまうものもあります。溝の口「小川歯科クリニック」では定期的な歯周病の検診をお勧めしております。

こんな症状ありませんか?

・口臭を指摘された、自分で気になる

・朝起きたら口の中がネバネバする

・歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある

・歯ぐきが赤く腫れてきた

・歯ぐきが下がり、歯が長くなった気がする

・歯ぐきを押すと血や膿が出る

・歯と歯の間に物が詰まりやすい

・歯が浮いたような気がする

・歯並びが変わった気がする

・歯が揺れている気がする

<健康な歯ぐき>歯周ポケット2~3ミリ

色もきれいで引き締まっている理想的な歯ぐきの状態です。毎日の自宅でのケアを大切にしていただき、理想的な状態が長く維持できるように3~6ヶ月に1度、定期的なチェックとクリーニングを行います。

<軽度な歯周病>歯周ポケット3~5ミリ

歯と歯ぐきの間に汚れが溜まり、歯ぐきに炎症が出ています。歯石の除去や専用の機械で歯のクリーニングをすることで炎症を取り除きます。歯ぐきの中にも歯石があれば、麻酔をしてクリーニングします。自宅でのケアも頑張っていただければ、この状態であれば比較的早く炎症は落ち着きます。数回クリーニングを行い、1ヶ月後に再評価して、歯ぐきが正常であれば定期検診に移行します。デンタルフロスや歯間ブラシなども使用し、理想的な歯ぐきの状態を目指します。

<重度歯周病>歯周ポケット6ミリ以上

歯ぐきの中にまで歯石が多く付いています。歯ぐきも赤黒いような色をして、少しの刺激で血が出たり膿が出ます。歯を支えている骨も多く溶けてしまっていることが予想されます。この状態になると麻酔を使用して歯ぐきの中をクリーニングしたり、場合によっては歯周外科手術といって歯ぐきの手術を行うことがあります。さらに重症化すると歯周病の進行を止めることが優先され、失ってしまった骨は元通りにならないことが多いです。治療期間は数ヶ月と長くなることもあり、治療頻度も集中して行う時は1~2週間に1度と回数も増えます。歯周病の状態がコントロールできる状態になれば、1~3ヶ月毎のメインテナンスへ移行します。


・心筋梗塞  ・心臓病   ・心不全

・動脈硬化  ・脳血管障害

・肺炎    ・糖尿病   ・早産  ・低体重児出産など

歯周病の影響は、お口の中だけに留まりません。歯周病菌が血管に入ると血栓を起こしやすくなり、心臓病や心筋梗塞などを起こしやすくなるという報告があります。ほかにも誤飲により肺に入ると肺炎を起こしやすく、また糖尿病との関連性があるとも指摘されています。つまり歯周病の治療は、お口の中だけでなく、全身の健康維持のためにも重要です。


・糖尿病   ・喫煙       ・歯ぎしり、食いしばり

・ストレス  ・不規則な食生活  ・不適合な詰め物や被せ物

・口呼吸   ・長期的な薬の服用   など

30代以上の国民の2/3の方が罹患していると言われるい歯周病ですが、予防、早期発見、早期治療がとても大切です。歯周病の治療は状態によって期間や回数は様々です。歯周病について気になる方はお気軽にお問合せください。